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自伝非公開

人生観を180度変えたカンボジア生活

旅好きで東南アジア各国を巡っていた私は、2016年のある日、私はカンボジアのシェムリアップ（Siem Reap）という街に降り立ちました。さまざまな経験を積む中で、月日があっという間に過ぎ去り、結果的に半年ほど生活することになりました。シェムリアップは世界的な観光名所の一つとして知られるアンコールワットがある場所です。

中心地のオールド・マーケットは、世界各国から訪れた旅人や旅行客で賑わいを見せる活気ある街でした。買い物好きの私は、初めて訪れたこの国でショッピングを楽しみました。これからの生活のために高級家電をはじめ、ブランドものの洋服も購入しました。

この中心地から3キロほど離れた住宅地に私の住むアパートはあります。最初に訪れた際の印象は、「たった3キロの距離でこんなにも街の様相が変わってしまうのか」というものでした。その理由は、道路も舗装されておらず、放し飼いの牛が道を闊歩していたからです。

断水や停電が日常茶飯事のこの国では、これまでの私の生活スタイルを変える必要がありました。この国では高級な家電やブランドものの洋服は役にも立たないということに気付きました。不自由な生活を経て、その中から不自由さをどのように解決するかを自分の頭で考え、実際に解決に導く習慣を身に着けることができたことは私にとって大きな収穫です。これまで自分がいかに資本主義社会の中で不必要なものに囲まれて生活していたのだろうと考えるきっかけ与えてくれたこの国での経験は、私の宝物になっています。