高校時代の日記
私には、文字を書く習慣がある。
出かける時には必ずノートを持ち歩き、感じたことや考えたことを、書き留めている。
気づけばもう、10年以上続いている習慣だ。
私の文字を書く習慣は、高校生の時に始まった。
地元の進学校に進んだ私は、毎日26kmの自転車通学、8時間の授業、毎週のテスト、という少々過酷な高校生活を送っていた。それにもかかわらず、先生や友達に恵まれていたおかげもあって、過酷ながらも楽しく充実した毎日を過ごすことができた。友達に会いたくて、「夏休みが早く終わらないかな」と思っていたほどに、本当に毎日が楽しかった。
「こんなに楽しい日常を、大人になっても、ずっと忘れたくないな。」
そう思った当時の私は、毎日楽しかったことを日記に記すことにしたのだった。
日記のルールは一つだけ。
「楽しかったことだけを書くこと。」
休み時間に遊んだこと。
下校時間に友達が聞かせてくれた、おもしろい話。
文化祭の準備で、放課後遅くまで残って作業したこと。
甘酸っぱい恋のこと。
たくさんの忘れたくない思い出を、日記に綴っていた。
他愛もない話ばかりだが、今でも読み返すと当時の楽しかった気持ちが蘇ってくる。「わー懐かしいな」と思うことがあったり、「こんなことあったっけ??」と全然覚えていない話もあったりして、おもしろい。
どれも高校生の時の私が、大事にしていた思い出たちだ。
この習慣は、今でもずっと続いている。
大人になってからは、楽しかったことに加えて、学んだことや考えたことなどを書き留めるようになった。
本を読みながら考えたこと。
美術館で感じたこと。
ふと思いついたおもしろいアイデア。
なんでもござれの雑記帳である。
このノートを読めば、私の思考の変遷を辿ることができる。私の脳みその分身ともいうような、大切な存在だ。
高校生の時に、「大切な思い出を忘れないために」始めた日記が、今では私の人生と切り離せないほどの存在になっている。
これから、このノートに果たしてどんなことが書き込まれていくのか、とても楽しみだ。
はじめまして。学問や芸術、海外旅行が大好きな、好奇心旺盛な主婦です。
たくさんのことを学んで、たくさんの人と出会って、楽しく生きていきたいです!
よろしくお願いします。
高校時代の日記