最後のプレゼント
私は、祖父母・両親・妹の6人家族。
その中でも、私はじいちゃんが一番大嫌いで、子供の頃はよく喧嘩していた。
今は社会人になり、振り返ると幼稚で嫉妬していたとつくづく思う。
私の実家は、お風呂を薪で沸かしたり、野菜やお米を育てている。
じいちゃんとの事件は幼稚園の頃・・・妹が産まれ、妹にぞっこん。
妹ばかり可愛がる姿に腹を立てていた。
私が先に見ていたテレビでも、妹が来たらチャンネルを急に変えられ、怒ると「年上なんだから譲りなさい」と毎回のようにじいちゃんから言われる。
普通だったら親から言われるようなことも、じいちゃんから言われ、鬱陶しく感じるように。
しかし、高校生になると私の良き理解者になり、好きになっていた。
それは、私のいろんな姿を小さい頃から見せていたからこそだ。
就職が決まり実家を離れることに、社会人になっても週に一回はじいちゃんに電話、近況を報告していた。そして、電話時の毎回の決め台詞「お前の結婚式まで俺は生きるぞ」
そんな中、仕事では上手くいかず、上司から罵倒され、ほんとに嫌になっていた。
仕事が嫌いで、楽しくなくて、やる気なんて微塵も起きなかった。
そして、2019年8月訃報が届いた。じいちゃんが亡くなったのだ。
仕事が上手くいかない中での訃報、悲しみに暮れた・・・
お葬式も終わり、普段の生活に戻った時、母からある話を聞かせてもらった。
じいちゃんが亡くなる前、薪割りをしている時のことだ。
朝から夕方まで、手にはマメができてもなお、ずっと薪割りをしている。
母が「そんな辛い作業、どうしてずっとできるの?」と聞いたそうだ。
すると、じいちゃんは一言「好きだから」
その5文字に感動し勇気をもらい、これはプレゼントだと思った。
私は、『言葉のプレゼント』をもらった日から、どんな嫌な仕事でも好きになる努力をし、辛いことも苦しいこともあるが、その言葉を胸に、頑張る活力に変えている。
そして今年、じいちゃんが楽しみにしていた結婚式を挙げることに。実際に見てもらうことはできなかったが、きっと天国から見てくれていると思う。
じいちゃん、ごめんね。そして、ありがとう。
私の性格は、明るく活発的です。
チャレンジしてみたいと思うことがあれば、
まずはやってみる事を意識しています。
なぜなら、人生は限られているので20年後、50年後に「あの時…挑戦すればよかった…」
と後悔したくないので、まずは迷う前に行動するようにしています。
また、「後悔したくない」というところでは、人との繋がりも同様です。
仕事やプライベートで会った人は、積極的に声をかけてコミュニケーションをとり、一期一会を大切にしています。
最後のプレゼント