子供が一人で行う役所の手続き

 中学を卒業して15歳で岩手県から一人で三重県に就職したが、働きはじめて社長に「役所」に行って「国保」の手続きをしてこいと言われた。

 もちろん、当時の私は、最初何言われたか分からなかった。

 「国保」とは国民健康保険の事だ。
 私が就職した会社は有限会社だったせいなのか、社会保険ではなく国民健康保険だったと思う。
 とはいえ、当時は「国保」でも1割負担で通院出来たので国民健康保険でも社会保険でも大した問題ではなかった。

 社長から、「役所で手続きしてこい」と言われた時の事はうっすらとしか覚えていないが、役所での事は良く覚えている。

 突然だが、当時の私は身長が低く幼かった。

 なので、役所に入っても窓口が高く、話を聞くために窓口の向こうから係の人がこっちまで来てくれた。
 社長に言われた必要な物は持って行った。
 国保の手続き上問題はなかったと思うが、子供にしか見えない子が役所に一人で訪れて、国民健康保険加入の手続きをしたいと言った時、なんとも言えない顔をされた気がする。又はそんな雰囲気になった感じがする。
 あと、うっすらとだが、アメをくれたのは覚えている。

 今考えても、15歳の子供が一人で役所に訪れ、役所の手続きを行うのは普通ではないように思う。
 とはいえ、当時の私は現実逃避していたのか、つらいとか、悲しいとか、は感じてなかった。

 でも、感じてはいなかったが、今も覚えているという事は、記憶に残るなんらかの要素があったのだろう。

 思い出とは、そういう物なのかもしれない。

無職
投稿時の年齢:47
東京
投稿日時:2022年03月30日
ドラマの時期:
1990年
--月
--日
文字数:677

筆者紹介

こんにちは
育った場所は岩手県盛岡市。
家庭環境はお世辞にも良いとは言えませんでしたが、色々と人生を積み重ねて今は幸せに過ごしてます。

去年、会社を退職後、楽しむ人生を過ごすて行くために模索中です。

趣味:
読書(漫画、小説、なんでもござれ)、アニメ鑑賞、ゲーム、旅行、料理

性格:
周りの人からは悩みなんか無さそうと思われてますが、実際は神経質です。

子供が一人で行う役所の手続き

 中学を卒業して15歳で岩手県から一人で三重県に就職したが、働きはじめて社長に「役所」に行って「国保」の手続きをしてこいと言われた。

 もちろん、当時の私は、最初何言われたか分からなかった。
 「国保」とは国民健康保険の事だ。
 私が就職した会社は有限会社だったせいなのか、社会保険ではなく国民健康保険だったと思う。
 とはいえ、当時は「国保」でも1割負担で通院出来たので国民健康保険でも社会保険でも大した問題ではなかった。

 社長から、「役所で手続きしてこい」と言われた時の事はうっすらとしか覚えていないが、役所での事は良く覚えている。

 突然だが、当時の私は身長が低く幼かった。

 なので、役所に入っても窓口が高く、話を聞くために窓口の向こうから係の人がこっちまで来てくれた。
 社長に言われた必要な物は持って行った。
 国保の手続き上問題はなかったと思うが、子供にしか見えない子が役所に一人で訪れて、国民健康保険加入の手続きをしたいと言った時、なんとも言えない顔をされた気がする。又はそんな雰囲気になった感じがする。
 あと、うっすらとだが、アメをくれたのは覚えている。
 今考えても、15歳の子供が一人で役所に訪れ、役所の手続きを行うのは普通ではないように思う。
 とはいえ、当時の私は現実逃避していたのか、つらいとか、悲しいとか、は感じてなかった。

 でも、感じてはいなかったが、今も覚えているという事は、記憶に残るなんらかの要素があったのだろう。

 思い出とは、そういう物なのかもしれない。
無職
投稿時の年齢:47
東京
投稿日時:
2022年03月30日
ドラマの時期:
1990年
--月
--日
文字数:677

筆者紹介

こんにちは
育った場所は岩手県盛岡市。
家庭環境はお世辞にも良いとは言えませんでしたが、色々と人生を積み重ねて今は幸せに過ごしてます。

去年、会社を退職後、楽しむ人生を過ごすて行くために模索中です。

趣味:
読書(漫画、小説、なんでもござれ)、アニメ鑑賞、ゲーム、旅行、料理

性格:
周りの人からは悩みなんか無さそうと思われてますが、実際は神経質です。