「居士」欲しかった父
父が亡くなって15年、私も70歳となりました。当時、父の姉(叔母）が放った一言により、亡き父の生涯が私の中で生き生きと蘇ってくることを禁じえませんでした。
私は菩提寺である寺院のご僧侶に戒名をお願いに行きました。申込書に父の職業・役職等必要事項を記載し、戒名を戴きました。
父は教師として勤め上げ、退職後も後進の指導に余念がなく充実した人生を歩んでいました。
ただ、教頭でもなく、校長でもなく平の教諭でした。
それゆえか、いただいた戒名には「○○信士」とありました。
家に戻り、親族にその「戒名」を差し出すと、叔母が、悲しそうにこういうのです。
『「居士」欲しかったろうに…』
それは、あたかも名声を追うことなく教育にささげた父の生涯を否定するようでした。
思えば、父を聖人君子に仕立てていたのは私であり、父は名誉を欲していながら得られない葛藤の中でもがき苦しみながらも真の教育者として生きていたのではないか？
すると、父を身近に感じ人間味あふれる父を以前にもまして誇りに思いました。
筆者紹介
現在70歳の高齢者です。現役時代は「家庭を守る」「家族を守る」という大義名分の中で埋没していた自己が今自由自在に飛び回っています。仕事もしていますが、やりたいように、言いたいように活きています。
出会いを大切にしています。人と大いに絡みながら高め合っていけたら素晴らしいと考えます
それは家族であり、友達であり、仕事関係の人であったり、老いてからの知人もいます。
関わることで、何らかの力になったりなってもらったり寄り添える人間関係でいたいと思います。
趣味は掃除です。特に浴室の掃除は一年365日欠かしたことはありません。基本は化学的手法より物理的手法を好みます。結果としてよりきれいになることより、耐久性を重視します。それは薬液処理よりもこすり洗いの方が壁・床・浴槽の変色等のリスクが少ないという事です。
発端は、リタイア後、妻の喜ぶことをしようとして思い立ったのがこれでした。妻はお風呂好きで毎日の楽しみとしています。長い間お世話になった恩返しにせめてきれいなピカピカ？の
お風呂に入れてあげたいとの想いでした。
「居士」欲しかった父
父は教師として勤め上げ、退職後も後進の指導に余念がなく充実した人生を歩んでいました。
ただ、教頭でもなく、校長でもなく平の教諭でした。
それゆえか、いただいた戒名には「○○信士」とありました。
家に戻り、親族にその「戒名」を差し出すと、叔母が、悲しそうにこういうのです。
『「居士」欲しかったろうに…』
それは、あたかも名声を追うことなく教育にささげた父の生涯を否定するようでした。
すると、父を身近に感じ人間味あふれる父を以前にもまして誇りに思いました。
筆者紹介
出会いを大切にしています。人と大いに絡みながら高め合っていけたら素晴らしいと考えます
それは家族であり、友達であり、仕事関係の人であったり、老いてからの知人もいます。
関わることで、何らかの力になったりなってもらったり寄り添える人間関係でいたいと思います。
趣味は掃除です。特に浴室の掃除は一年365日欠かしたことはありません。基本は化学的手法より物理的手法を好みます。結果としてよりきれいになることより、耐久性を重視します。それは薬液処理よりもこすり洗いの方が壁・床・浴槽の変色等のリスクが少ないという事です。
発端は、リタイア後、妻の喜ぶことをしようとして思い立ったのがこれでした。妻はお風呂好きで毎日の楽しみとしています。長い間お世話になった恩返しにせめてきれいなピカピカ？の
お風呂に入れてあげたいとの想いでした。