AGE

43

Autobiography

AGE

43

Autobiography

熱いうちに打たれたもの

高校を卒業して建設会社に就職した。 一般事務が希望だったので総務部に配属となった。 こだわって選んだ仕事ではなかったこともあり、やたらと部署異動させられた。 建設現場、営業部など。 若いうちにいろいろな経験をさせたい、という上司の意向だった。 どんな理由があろうと、希望する部署ではないことに自分は不満を感じていた。当時の自分は若かったこともあり、 「絶対間違いありません」 「絶対間違いなくやりました」 ということをよく言っていた。 そんな自分に、父親と同じくらいの年齢の上司は言った。 「お前は絶対なのか?」 なにを言っているのか当時は、まったく意味が分からなかった。 自分がトゲのあるような発言をすると、上司に強く注意された。 注意されるたびに自分は表情に出して、不快感を示していた。 おばさんの事務員から「もう少し我慢しないと!」と言われるほどだった。 入社から3年経った頃、自分はその建設会社を辞めることになった。 退職の意思を伝えたとき、驚きよりもショックのほうが大きい上司の表情は、いまだに忘れられない。

事務従事者
投稿時の年齢:40
大阪
投稿日時:
2023年02月27日
ドラマの時期:
2001年
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文字数:769