AGE

41

Autobiography

スペシャリティコーヒーから学んだ持続可能な社会

先日、行きつけのカフェが自家焙煎機を導入しました。 そのカフェのウェブサイトを私が業務委託で制作・管理しているのがきっかけで、焙煎機の設置・焙煎トレーニング・カスタマーセミナーを取材させてもらいました。 そこで知ったのは、今までとくに気にせず飲んでいたコーヒーにどれだけ人の手がかかっているのか?ということ。 一杯のコーヒーには、壮大なドラマがありました。 東アフリカのエチオピアには、アラカという農園があります。 そこでは高品質な、「スペシャルティコーヒー」と評価されたコーヒー豆が収穫されます。 収穫後は手作業で乾燥したコーヒーチェリー(実の部分)を剥いたり、洗い落とし乾燥させて生豆の状態にします。 その後、機械を使わずハンドピックで選別して品質をそろえるそうです。 アラカ農園を管理するのは、METAD(メタッド)という会社。 METAD社には浅野さんという方がいらっしゃり、「コーヒーのために!」とエチオピアに移住し、現地で生産現場に携わる&アラカのコーヒー豆の市場開拓をなさっているそうです。 アラカからさまざまな道のりを経て日本へ輸入され、そこから青森県のコーヒーカラーズというお店にたどり着きます。 コーヒーカラーズのオーナー木村さんは、スペシャルティコーヒー生豆の卸販売をなさっています。 北海道・東北のインディーズロースターさんたちとイベントを行ったり、自家焙煎の指導も行っていらっしゃいます。 「スペシャルティコーヒーをスタンダードに、いいものをスタンダードに」とおっしゃる木村さん。 コーヒーのあのよい香りの正体は二酸化炭素だ、という豆知識から、コーヒーをめぐる世界情勢まで。 コーヒーへの熱意や愛情、仕事に対する信念を語る木村さんの輝く瞳は、今でも印象に残っています。 そして生豆がいつものカフェに届き、ていねいに焙煎され、最後に一杯のコーヒーとなり私のもとへ提供されました。 一杯のコーヒーになるまでに関わったすべての人が、このスペシャルティコーヒーを守り、発展させていく。 そしてこの一杯を味わう私も、社会を持続させるための一員なんだ…と胸が熱くなりました。

ドラマの時期:
2022年
2月
5日
文字数:1104
投稿時の年齢:38

開業から1年を迎えて

転居をくり返す生活に嫌気が差し、場所にとらわれないことを生業にしたいと考えていました。 しかし、どこにいても同じ仕事ができるなんて、夢のまた夢…と思っていました。 たまたま読んだ本にWebライターの仕事が紹介されており、ブログ運営経験があったので「私にもできるかな?」と考え、思い切って挑戦しました。 はじめていただいた報酬でお祝いをしよう!と考え、コンビニでケーキを買ってきました。 安いケーキしか買えませんでしたが、自ら動いて得た仕事・報酬で手に入れたものなので喜びもひとしお。 あのときのことは、今でも忘れられません。 その後、運良く地元に戻ることができ、パートの仕事と平行しながらWebライターとして活動を続けていました。 ある日、地元のハンドメイド作家さんから「無料のホームページビルダーで自作したサイトの表示がおかしくなったので、どうにかならないかな?」と相談がありました。 「どうせなら一から作り直してみませんか?」と提案し、WordPressを利用してサイト制作をしました。 プログラミング・コーディング・デザインは未経験ですが、その代わり依頼してくださった方の魅力が伝わるようにライティングを重視したサイトを制作しました。 それ以来、もっとWebライターとしてステップアップしたいな…と考えることが多くなってきました。 できることなら、地元でがんばっている個人事業主さん・中小企業を、私の経験で応援できないか?と暗中模索していました。 そんなとき、サイト制作を依頼してくださったハンドメイド作家さんから、「あなたの経験を求めている人は、このまちにいるからね!」と激励の言葉をいただきました。 「せっかく地元に戻ってきたんだ、ひと暴れするぞ…!!」 あるときなぜかそんな気持ちになり、そして決意が固まった2021年の春、ついに税務署に開業届を提出してきました。 この地域でWordPressを扱える方が他にいないようで、「私もお願いしたい!」というお声がかかるようになり、細々とサイト制作の依頼も受けています。 完成したサイトの管理・イベントのWeb集客・SNSの運用アドバイスなども行い、個人事業主さんのWebパートナー的な役割も引き受けています。 その活動を認められ、イベントや交流会などに誘っていただくことも増えました。 オンライン上では、有志でWeb制作チームを結成したり(現在メンバー募集中です)、イベントで仲良くなったエンジニアさんと「いつか一緒にWebサービスを作りたいね」と夢を語り合ったり、Twitterで交流をつづけています。 あのときの決意が、今の自分を動かしています。

ドラマの時期:
2022年
--月
--日
文字数:1426
投稿時の年齢:38

アラフォーの挑戦!ピアスホール開けました

昭和末期生まれ、気がつけばアラフォー世代の私。 目を使う職業柄なのか?こめかみ辺りにグッと白髪が増え、最近は頬に小さなシミのようなものを見つけてしまいました。 どうせ着飾ったってねぇ…。 年齢に逆らって若い人と同じような格好をしたって、陰で笑われるだけでしょう。 若さを失い卑屈な思いを抱え、忙しさのせいにしておしゃれすることをあきらめていました。 物足りなさ、味気なさを感じる日々。 こんなことではますます老け込んでしまう…。 そんな中、ハンドメイドマーケットですてきなピアスを見つけました。 小さなビーズをていねいにステッチした、キラキラ輝く一点物です。 ダークブラウンとゴールドの色合いに一目惚れ、その場ですぐ衝動買いしました。 ただ、当時私はピアスホールを開けていませんでした。 高校生の頃ピアスに憧れて、卒業と同時にピアスホールを開けた同級生がうらやましい!と感じ、何度挑戦しようと思ったことか。 それでも実行に至らなかったのは、父から猛反対されたのと、注射嫌いで痛みに耐えられる自信がなかったから。 なので、イヤリングにお直ししてもらい大切に使っていました。 しかし、出先で危うくイヤリングを紛失しそうになりました。 「耳に挟んでたら痛いな…」と、金具を少し緩めていたのが原因。 それ以来、無くすのが怖くて身につけるのをためらっていました。 そんなことがあってから、ある日ふと思いつきました。 「ピアスホール、開けてみようかな…?」 思い立ったが吉日、すぐにピアッサーを準備してひと思いに開通式(笑) 心配していた痛みもほぼ感じず、その日から私の耳たぶには小さなジュエリーのきらめきが…。 いつか憧れていたピアスが、ついに現実のものとなりました。

ドラマの時期:
2021年
11月
7日
文字数:1007
投稿時の年齢:38

度重なる転居の経験

ついこの前まで、夫の仕事の都合で何度も転居をくり返しました。 わずか1年でまた転居、という経験も多々ありました。 行く先々で生活のためにパートの仕事をはじめ、そこで少しずつ会話を交わせる相手も増え、新生活は順風満帆!と感じていました。 しかし、 「ようやくキャリアも積めてきたかな」 「友だちもできてよかった」 なんて日常に高揚感や安心感をおぼえた頃に、突然の辞令。 今まで積み重ねたキャリア・人間関係が、その瞬間にすべてなくなってしまうんです。 まるで、砂の城でも作っているかのような人生でした。 「何回も経験したんだ、こんなのもう慣れた」 表面上はそう思っても、どこか心の奥に引っかかるような、なんとも表現し難いこの感覚。 あと何回経験すればいいんだろう…。 終わりの見えない生活に、途方に暮れた日もありました。 「どんなに喜ばしい理由だとしても、環境が変わることは多かれ少なかれストレスを伴う」と聞いたことがあります。 務めたパート先がブラックだったり、人間関係のトラブルに巻き込まれたり、さまざまな不幸が重なったにもかかわらず誰にも助けを求められず、八方塞がりだった時期もありました。 長年耐え忍び「絶対に出ていくんだ!」と願っていた環境からようやく脱出できると決まり、報せを受けたときはホッとしました。 しかし引っ越しの日が近づき、いざ環境が変わるとなると怖気づいてしまった自分がいました。 環境が変わることへの不安・恐怖感が、自分の中で知らないうちに積もっていたのでしょうか。 不幸が重なる日々にも、どこか居心地のよさを感じていたのかもしれません。 新しい土地に引っ越してから、しばらく抜け殻のような日々を過ごしました。

ドラマの時期:
2017年
--月
--日
文字数:934
投稿時の年齢:38

私とぬいぐるみとブログ

「継続は力なり」と言いますが、ものごとが長くつづいたためしがない私。 「やりたい!」と張り切っていた趣味や習い事もはじめた途端に満足し、その後は急速に興味が失せてしまう…といったことをくり返していました。 飽きっぽい性格のまま大人になり、これといった趣味やスキルもないままなんとなく毎日を過ごしていました。 そんな私ですが、ぬいぐるみが大好きでアラフォーになった今でも大切にしています。 3歳くらいの頃、叔母からプレゼントされたのがきっかけで大小さまざま、素材もいろいろなぬいぐるみが私のもとに集まりました。 旅先で出会ったぬいぐるみを契約金を支払ってスカウト(つまりお店で購入)したり、私がぬいぐるみを好きだということを知っている方がプレゼントしてくれたり、自分で手づくりしてみたり…。 現在は、70体のぬいぐるみと同居しています(笑) 中には30年以上の付き合い(?)になるぬいぐるみもいて、度重なる転居にもムリヤリ同行してもらいました。 ぬいぐるみは私にとって「友だち」のような存在。 「どうせならぬいぐるみとの生活を記録してみるか!」と思い立ち、2017年の春にブログをはじめてみました。 じつは、ブログ自体は以前から運営経験がありました。 しかし、楽しんでいたのも最初のうちだけで、やはり長続きしませんでした。 今となっては笑い話ですが、アメブロやFC2ブログ・ライブドアブログなど、さまざまなブログサービスを渡り歩き(笑)ブログを作成しては削除し、また作成→削除…といったことをくり返しました。 ぬいぐるみブログは、はてなブログではじめました。 日常生活に溶け込むぬいぐるみの様子、一緒に旅行したときの思い出、引っ越し前のドタバタした空気感など…。 ぬいぐるみとの思い出が増えるたびに、投稿も積み重なっていきました。 開設から1年半ほどたったある日、はてなブログからWordPressにブログを引っ越しました。 それまでWordPressはネットにくわしい人が使うもの、私のような知識のない人間には夢のまた夢、という印象を抱いていました。 しかし、さまざまなブログサービスを渡り歩いた身としては、いつか自分のブログをWordPressで運営してみたい!という憧れもありました。 情報を集め、レンタルサーバーを契約し、テーマやプラグインをどうするか悩んだり、ヒマを見てコツコツと移行作業を行い…。 そうして完成したブログは、まるでネット上に建てた自分の城のようだと感じました。 WordPressでのブログ運営経験は本業に活かすこともできたので、思い切って挑戦してよかったです。 「ぬいぐるみ」というテーマを決めて運営すること、テーマが自分の好きなものや生活に根付いているものであったためか? ブログが今でも継続できていることに、我ながら驚いています。

ドラマの時期:
2017年
--月
--日
文字数:1348
投稿時の年齢:38

人生を買えた一冊の本

思えば幼少期は、両親・祖父母・周りの人からの愛情をあふれんばかりに受け取っていたはずなのに。 大人になる過程で何をまちがえたのか、毎日が味気ないものに変わっていきました。 小学生の頃、算数の授業でつまずいたから? 中学生の頃、同じクラスのあの子たちから仲間はずれにされたから? 高校生の頃、当時好きだったあの人に思いを打ち明けられずに卒業したから? とにかく、さまざまな理由が重なったせいで自分に自信が持てず、「どうせ誰からも愛されない」と思っていました。 以前「度重なる転居の経験」というドラマでさまざまな不幸が重なった時期について触れましたが、ちょうどあの頃が人生で一番辛い時期でした。 「自分の努力が足りないから?」 「あの人に従わないといけない?」 そんな感じで、とにかく自分を責める日々がつづきました。 ――ある日の仕事帰り。 くたびれているにもかかわらず、なぜかいつもスルーしていた本屋さんに寄り道しました。 そこで見つけた一冊の本。 タイトルには、「世界一!愛されて幸福(しあわせ)になる魔法のプリンセスレッスン」とありました。 パラパラと立ち読みし、なんとなくおもしろそうな気がしたので買って帰りました。 この一冊の本が、のちに劇的変化をもたらします…。 その本の内容をざっくり説明すると、「自分をお姫様のように扱いましょう」といったことが書かれていました。 当時アラサーだった私は「え…自分をお姫様のように…?」と驚きました(笑) しかし、とにかく八方塞がり状態から脱出したかったので、素直に実行してみることにしました。 本の中にはたくさんのミッションがありましたが、中でも「自分に「いいよ!」する」というミッションに苦戦しました。 自分に「いいよ!」する…つまり、自分自身に許可を出せるようになるための訓練です。 ――こんなことがありました。 仕事帰り、スーパーに寄り道してお菓子コーナーを通ったとき。 ふと「たまにチョコでも食べたいな…」と思うんですが、とっさに「いや、チョコ買えばムダ遣いになるな…」と考えてしまい、その日はあきらめて帰りました。 それからプリンセスレッスンをつづけていた、ある日。 ふと、「パート先の雇用主からの理不尽な扱いに耐えているのに、自分で自分を許さないなんて…」と気が付きました。 「せめて自分だけは、自分の味方でいよう」 財布の中身と相談して、とびきりおいしいチョコを買いました。 自分のためにじっくりえらんだチョコを一口かじったときのあの感覚は、今でも忘れられません。

ドラマの時期:
2013年
--月
--日
文字数:1309
投稿時の年齢:38
AGE

41

Autobiography

スペシャリティコーヒーから学んだ持続可能な社会

先日、行きつけのカフェが自家焙煎機を導入しました。 そのカフェのウェブサイトを私が業務委託で制作・管理しているのがきっかけで、焙煎機の設置・焙煎トレーニング・カスタマーセミナーを取材させてもらいました。 そこで知ったのは、今までとくに気にせず飲んでいたコーヒーにどれだけ人の手がかかっているのか?ということ。 一杯のコーヒーには、壮大なドラマがありました。 東アフリカのエチオピアには、アラカという農園があります。 そこでは高品質な、「スペシャルティコーヒー」と評価されたコーヒー豆が収穫されます。 収穫後は手作業で乾燥したコーヒーチェリー(実の部分)を剥いたり、洗い落とし乾燥させて生豆の状態にします。 その後、機械を使わずハンドピックで選別して品質をそろえるそうです。 アラカ農園を管理するのは、METAD(メタッド)という会社。 METAD社には浅野さんという方がいらっしゃり、「コーヒーのために!」とエチオピアに移住し、現地で生産現場に携わる&アラカのコーヒー豆の市場開拓をなさっているそうです。 アラカからさまざまな道のりを経て日本へ輸入され、そこから青森県のコーヒーカラーズというお店にたどり着きます。 コーヒーカラーズのオーナー木村さんは、スペシャルティコーヒー生豆の卸販売をなさっています。 北海道・東北のインディーズロースターさんたちとイベントを行ったり、自家焙煎の指導も行っていらっしゃいます。 「スペシャルティコーヒーをスタンダードに、いいものをスタンダードに」とおっしゃる木村さん。 コーヒーのあのよい香りの正体は二酸化炭素だ、という豆知識から、コーヒーをめぐる世界情勢まで。 コーヒーへの熱意や愛情、仕事に対する信念を語る木村さんの輝く瞳は、今でも印象に残っています。 そして生豆がいつものカフェに届き、ていねいに焙煎され、最後に一杯のコーヒーとなり私のもとへ提供されました。 一杯のコーヒーになるまでに関わったすべての人が、このスペシャルティコーヒーを守り、発展させていく。 そしてこの一杯を味わう私も、社会を持続させるための一員なんだ…と胸が熱くなりました。

専門的・技術的職業従事者
投稿時の年齢:38
北海道
投稿日時:
2022年02月11日
ドラマの時期:
2022年
文字数:1104

開業から1年を迎えて

転居をくり返す生活に嫌気が差し、場所にとらわれないことを生業にしたいと考えていました。 しかし、どこにいても同じ仕事ができるなんて、夢のまた夢…と思っていました。 たまたま読んだ本にWebライターの仕事が紹介されており、ブログ運営経験があったので「私にもできるかな?」と考え、思い切って挑戦しました。 はじめていただいた報酬でお祝いをしよう!と考え、コンビニでケーキを買ってきました。 安いケーキしか買えませんでしたが、自ら動いて得た仕事・報酬で手に入れたものなので喜びもひとしお。 あのときのことは、今でも忘れられません。 その後、運良く地元に戻ることができ、パートの仕事と平行しながらWebライターとして活動を続けていました。 ある日、地元のハンドメイド作家さんから「無料のホームページビルダーで自作したサイトの表示がおかしくなったので、どうにかならないかな?」と相談がありました。 「どうせなら一から作り直してみませんか?」と提案し、WordPressを利用してサイト制作をしました。 プログラミング・コーディング・デザインは未経験ですが、その代わり依頼してくださった方の魅力が伝わるようにライティングを重視したサイトを制作しました。 それ以来、もっとWebライターとしてステップアップしたいな…と考えることが多くなってきました。 できることなら、地元でがんばっている個人事業主さん・中小企業を、私の経験で応援できないか?と暗中模索していました。 そんなとき、サイト制作を依頼してくださったハンドメイド作家さんから、「あなたの経験を求めている人は、このまちにいるからね!」と激励の言葉をいただきました。 「せっかく地元に戻ってきたんだ、ひと暴れするぞ…!!」 あるときなぜかそんな気持ちになり、そして決意が固まった2021年の春、ついに税務署に開業届を提出してきました。 この地域でWordPressを扱える方が他にいないようで、「私もお願いしたい!」というお声がかかるようになり、細々とサイト制作の依頼も受けています。 完成したサイトの管理・イベントのWeb集客・SNSの運用アドバイスなども行い、個人事業主さんのWebパートナー的な役割も引き受けています。 その活動を認められ、イベントや交流会などに誘っていただくことも増えました。 オンライン上では、有志でWeb制作チームを結成したり(現在メンバー募集中です)、イベントで仲良くなったエンジニアさんと「いつか一緒にWebサービスを作りたいね」と夢を語り合ったり、Twitterで交流をつづけています。 あのときの決意が、今の自分を動かしています。

専門的・技術的職業従事者
投稿時の年齢:38
北海道
投稿日時:
2022年03月05日
ドラマの時期:
2022年
--月
--日
文字数:1426

アラフォーの挑戦!ピアスホール開けました

昭和末期生まれ、気がつけばアラフォー世代の私。 目を使う職業柄なのか?こめかみ辺りにグッと白髪が増え、最近は頬に小さなシミのようなものを見つけてしまいました。 どうせ着飾ったってねぇ…。 年齢に逆らって若い人と同じような格好をしたって、陰で笑われるだけでしょう。 若さを失い卑屈な思いを抱え、忙しさのせいにしておしゃれすることをあきらめていました。 物足りなさ、味気なさを感じる日々。 こんなことではますます老け込んでしまう…。 そんな中、ハンドメイドマーケットですてきなピアスを見つけました。 小さなビーズをていねいにステッチした、キラキラ輝く一点物です。 ダークブラウンとゴールドの色合いに一目惚れ、その場ですぐ衝動買いしました。 ただ、当時私はピアスホールを開けていませんでした。 高校生の頃ピアスに憧れて、卒業と同時にピアスホールを開けた同級生がうらやましい!と感じ、何度挑戦しようと思ったことか。 それでも実行に至らなかったのは、父から猛反対されたのと、注射嫌いで痛みに耐えられる自信がなかったから。 なので、イヤリングにお直ししてもらい大切に使っていました。 しかし、出先で危うくイヤリングを紛失しそうになりました。 「耳に挟んでたら痛いな…」と、金具を少し緩めていたのが原因。 それ以来、無くすのが怖くて身につけるのをためらっていました。 そんなことがあってから、ある日ふと思いつきました。 「ピアスホール、開けてみようかな…?」 思い立ったが吉日、すぐにピアッサーを準備してひと思いに開通式(笑) 心配していた痛みもほぼ感じず、その日から私の耳たぶには小さなジュエリーのきらめきが…。 いつか憧れていたピアスが、ついに現実のものとなりました。

専門的・技術的職業従事者
投稿時の年齢:38
北海道
投稿日時:
2022年01月31日
ドラマの時期:
2021年
文字数:1007

度重なる転居の経験

ついこの前まで、夫の仕事の都合で何度も転居をくり返しました。 わずか1年でまた転居、という経験も多々ありました。 行く先々で生活のためにパートの仕事をはじめ、そこで少しずつ会話を交わせる相手も増え、新生活は順風満帆!と感じていました。 しかし、 「ようやくキャリアも積めてきたかな」 「友だちもできてよかった」 なんて日常に高揚感や安心感をおぼえた頃に、突然の辞令。 今まで積み重ねたキャリア・人間関係が、その瞬間にすべてなくなってしまうんです。 まるで、砂の城でも作っているかのような人生でした。 「何回も経験したんだ、こんなのもう慣れた」 表面上はそう思っても、どこか心の奥に引っかかるような、なんとも表現し難いこの感覚。 あと何回経験すればいいんだろう…。 終わりの見えない生活に、途方に暮れた日もありました。 「どんなに喜ばしい理由だとしても、環境が変わることは多かれ少なかれストレスを伴う」と聞いたことがあります。 務めたパート先がブラックだったり、人間関係のトラブルに巻き込まれたり、さまざまな不幸が重なったにもかかわらず誰にも助けを求められず、八方塞がりだった時期もありました。 長年耐え忍び「絶対に出ていくんだ!」と願っていた環境からようやく脱出できると決まり、報せを受けたときはホッとしました。 しかし引っ越しの日が近づき、いざ環境が変わるとなると怖気づいてしまった自分がいました。 環境が変わることへの不安・恐怖感が、自分の中で知らないうちに積もっていたのでしょうか。 不幸が重なる日々にも、どこか居心地のよさを感じていたのかもしれません。 新しい土地に引っ越してから、しばらく抜け殻のような日々を過ごしました。

専門的・技術的職業従事者
投稿時の年齢:38
北海道
投稿日時:
2022年02月02日
ドラマの時期:
2017年
--月
--日
文字数:934

私とぬいぐるみとブログ

「継続は力なり」と言いますが、ものごとが長くつづいたためしがない私。 「やりたい!」と張り切っていた趣味や習い事もはじめた途端に満足し、その後は急速に興味が失せてしまう…といったことをくり返していました。 飽きっぽい性格のまま大人になり、これといった趣味やスキルもないままなんとなく毎日を過ごしていました。 そんな私ですが、ぬいぐるみが大好きでアラフォーになった今でも大切にしています。 3歳くらいの頃、叔母からプレゼントされたのがきっかけで大小さまざま、素材もいろいろなぬいぐるみが私のもとに集まりました。 旅先で出会ったぬいぐるみを契約金を支払ってスカウト(つまりお店で購入)したり、私がぬいぐるみを好きだということを知っている方がプレゼントしてくれたり、自分で手づくりしてみたり…。 現在は、70体のぬいぐるみと同居しています(笑) 中には30年以上の付き合い(?)になるぬいぐるみもいて、度重なる転居にもムリヤリ同行してもらいました。 ぬいぐるみは私にとって「友だち」のような存在。 「どうせならぬいぐるみとの生活を記録してみるか!」と思い立ち、2017年の春にブログをはじめてみました。 じつは、ブログ自体は以前から運営経験がありました。 しかし、楽しんでいたのも最初のうちだけで、やはり長続きしませんでした。 今となっては笑い話ですが、アメブロやFC2ブログ・ライブドアブログなど、さまざまなブログサービスを渡り歩き(笑)ブログを作成しては削除し、また作成→削除…といったことをくり返しました。 ぬいぐるみブログは、はてなブログではじめました。 日常生活に溶け込むぬいぐるみの様子、一緒に旅行したときの思い出、引っ越し前のドタバタした空気感など…。 ぬいぐるみとの思い出が増えるたびに、投稿も積み重なっていきました。 開設から1年半ほどたったある日、はてなブログからWordPressにブログを引っ越しました。 それまでWordPressはネットにくわしい人が使うもの、私のような知識のない人間には夢のまた夢、という印象を抱いていました。 しかし、さまざまなブログサービスを渡り歩いた身としては、いつか自分のブログをWordPressで運営してみたい!という憧れもありました。 情報を集め、レンタルサーバーを契約し、テーマやプラグインをどうするか悩んだり、ヒマを見てコツコツと移行作業を行い…。 そうして完成したブログは、まるでネット上に建てた自分の城のようだと感じました。 WordPressでのブログ運営経験は本業に活かすこともできたので、思い切って挑戦してよかったです。 「ぬいぐるみ」というテーマを決めて運営すること、テーマが自分の好きなものや生活に根付いているものであったためか? ブログが今でも継続できていることに、我ながら驚いています。

専門的・技術的職業従事者
投稿時の年齢:38
北海道
投稿日時:
2022年02月25日
ドラマの時期:
2017年
--月
--日
文字数:1348

人生を買えた一冊の本

思えば幼少期は、両親・祖父母・周りの人からの愛情をあふれんばかりに受け取っていたはずなのに。 大人になる過程で何をまちがえたのか、毎日が味気ないものに変わっていきました。 小学生の頃、算数の授業でつまずいたから? 中学生の頃、同じクラスのあの子たちから仲間はずれにされたから? 高校生の頃、当時好きだったあの人に思いを打ち明けられずに卒業したから? とにかく、さまざまな理由が重なったせいで自分に自信が持てず、「どうせ誰からも愛されない」と思っていました。 以前「度重なる転居の経験」というドラマでさまざまな不幸が重なった時期について触れましたが、ちょうどあの頃が人生で一番辛い時期でした。 「自分の努力が足りないから?」 「あの人に従わないといけない?」 そんな感じで、とにかく自分を責める日々がつづきました。 ――ある日の仕事帰り。 くたびれているにもかかわらず、なぜかいつもスルーしていた本屋さんに寄り道しました。 そこで見つけた一冊の本。 タイトルには、「世界一!愛されて幸福(しあわせ)になる魔法のプリンセスレッスン」とありました。 パラパラと立ち読みし、なんとなくおもしろそうな気がしたので買って帰りました。 この一冊の本が、のちに劇的変化をもたらします…。 その本の内容をざっくり説明すると、「自分をお姫様のように扱いましょう」といったことが書かれていました。 当時アラサーだった私は「え…自分をお姫様のように…?」と驚きました(笑) しかし、とにかく八方塞がり状態から脱出したかったので、素直に実行してみることにしました。 本の中にはたくさんのミッションがありましたが、中でも「自分に「いいよ!」する」というミッションに苦戦しました。 自分に「いいよ!」する…つまり、自分自身に許可を出せるようになるための訓練です。 ――こんなことがありました。 仕事帰り、スーパーに寄り道してお菓子コーナーを通ったとき。 ふと「たまにチョコでも食べたいな…」と思うんですが、とっさに「いや、チョコ買えばムダ遣いになるな…」と考えてしまい、その日はあきらめて帰りました。 それからプリンセスレッスンをつづけていた、ある日。 ふと、「パート先の雇用主からの理不尽な扱いに耐えているのに、自分で自分を許さないなんて…」と気が付きました。 「せめて自分だけは、自分の味方でいよう」 財布の中身と相談して、とびきりおいしいチョコを買いました。 自分のためにじっくりえらんだチョコを一口かじったときのあの感覚は、今でも忘れられません。

専門的・技術的職業従事者
投稿時の年齢:38
北海道
投稿日時:
2022年02月18日
ドラマの時期:
2013年
--月
--日
文字数:1309